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AndurilとPalantirの戦場通信システムに深刻な欠陥、米陸軍の内部メモ

ワシントン、10月3日（ロイター）― Anduril、Palantir (PLTR.O) などが進めている米陸軍の戦場通信ネットワークの近代化計画について、最近の陸軍内部メモは「根本的なセキュリティ上の問題」と脆弱性に満ちており、「非常に高いリスク」として扱うべきだと警告している。

シリコンバレーに拠点を置くこの2社は、U.S. President Donald Trumpの盟友によって率いられており、ペンタゴンの長年の兵器供給業者よりも迅速かつ低コストで高度な兵器を提供するとの約束によって、国防総省の有利な契約にアクセスしてきた。

しかし、兵士・センサー・車両・指揮官をリアルタイムデータで結ぶNGC2プラットフォームに関する陸軍最高技術責任者の9月のメモは、その初期製品について暗い評価を示している。
メモにはこう記されている。
「誰が何を見ているのかを制御できず、ユーザーが何をしているのかも確認できず、ソフトウェアそのものが安全であることも検証できない。」
PalantirとAndurilはこの件についてコメントを出さなかった。

この評価は、Reutersが確認し、Breaking Defenseが最初に報じたもので、防衛用ドローンとソフトウェアのメーカーであるAndurilがPalantir、Microsoft、その他の複数の小規模請負業者とともにNGC2の試作機を開発するために1億ドルの契約を獲得してからわずか数か月後に出された。
陸軍の最高技術責任者Gabrielle Chiulliは、敵が「持続的かつ検知されないアクセス」を得る可能性があることから、NGC2の試作版を「非常に高リスク」として扱うべきだと書いている。

9月初旬のメモが厳しい批判をしている一方で、陸軍の最高情報責任者でありChiulliの上司でもあるLeonel Garcigaは、Reutersへの声明で、この報告書は「サイバーセキュリティの脆弱性を分類・優先化し、対処するためのプロセスの一環」だと述べている。
今年3月には、コロラド州フォートカーソンで第4歩兵師団が実弾砲撃訓練でこのシステムを使用し、Andurilは従来システムよりも高速かつ信頼性の高い性能を示したと説明していた。

陸軍メモは、いくつかの重大なセキュリティ上の欠陥を特定している。
報告書によれば、このシステムでは承認を受けたユーザーであれば、機密保持レベルや業務上の必要性に関係なく、すべてのアプリケーションとデータにアクセスできる。その結果、「どのユーザーでも潜在的に機密情報にアクセスし、不正利用できる」状態にあり、その行為を記録するログも存在しない、とメモは述べている。

さらにメモは、陸軍によるセキュリティ評価を受けていないサードパーティ製アプリケーションがホスティングされている点も問題視している。そのうちの1つのアプリケーションでは、重大度の高いコード脆弱性が25件見つかった。調査中の他の3つのアプリケーションについても、それぞれ200件以上の脆弱性が確認され、評価を要していると文書は指摘している。